スサノオ通信 2024年12月25日 第19号 トランプ再選の意味――我々はこれからどこへ行くのか?!―― 2024年12月25日 祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす 驕れる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし 猛き者もついには滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ 1 トランプ再選の背景 世界中の多くの人々が,この結果に困惑している。しかし,何事も根拠のないものはない。ハリスの敗北とトランプの再選は決して“ま... 錦織 淳
スサノオ通信 2024年5月9日 号外 島根1区は燃えていたか !? 2024年5月9日 1 島根1区補選における自民の完敗 さる4月28日投開票の衆議院議員補欠選挙で自民党が3選挙区全てで敗れたが,わけても自民党の公認候補(奇しくも私と同性)と立憲民主党の公認候補の直接・全面対決となった島根1区で自民党候補が敗れたことは,当の自民党に対してはもちろん,日本の政界全体に大きな衝撃を与えた。 このことにつ... 錦織 淳
スサノオ通信 2024年4月26日 第18号 ――イスラエルのガザ侵攻は何故に人類の主流派が創り上げてきた“西洋文明”の“自滅の始まり”なのか―― 2024年4月26日 1 結果を大胆に予測することの意味 最近の国の内外の議論をみると,大きな時間軸,空間的座標軸を据えて,より本質的に物事を洞察しようとする試みが余りに脆弱なように思われる。 その結果,最近の議論には二つの特徴がみられる。 一つは,テクニカルな議論,マニュアル化された議論が多いことである。これを専門化された議論と呼ぶには余... 錦織 淳
スサノオ通信 2024年1月12日 第17号 移民国家イスラエルの不条理とパレスチナの悲劇 ―語られないイスラエル“建国後”の歴史― 2024年1月12日 1 問題の発生根拠となった三つの要因 イスラエルのガザ侵攻を契機として,イスラエル国家建設とパレスチナ問題発生の根源的ともいうべき歴史的関連が改めて意識されるようになった。 そこには,以下述べるような三つの要因があった。このような形で整理したものは余り見かけないが,それぞれは,いずれも,私見というより,ほぼ確定した歴史... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年10月25日 第16号 「イラク開戦前夜」と「ガザ侵攻前夜」(再)―我々はなぜ同じ失敗を繰り返すのか― 2023年10月25日 1 “前夜”の意味 私たちは,何か大きな行動を起こそうとするときは,その結果を予測する。つまり,「次に何が起きるか」ということである。 その行動が世界の安全保障にストレーストにかかわるものであれば,より一層そうである。ましてや,それが大規模軍事行動=戦争であれば尚更のことである。 その際最も重要なことは,「こうす... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年10月12日 号外 「イラク開戦前夜」と「ガザ侵攻前夜」 2023年10月12日 イスラエルのネタニヤフ首相は,ハマスの今回の襲撃をもって「イスラエルの9.11」と表したという。 私は,メルマガ「淳Think」の2003年3月18日号外で 「イラク開戦前夜にあたって―ブッシュ大統領よ,なぜ父ブッシュも踏みとどまった危険な泥沼の道へと身をゆだねるのか?」 という「緊急アピール」を発表した(淳Thi... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年9月12日 第15号 文明史的転換(その4)―グローバルサウスから見た西欧近・現代史- 2023年9月12日 祇園精舎の鐘の音,諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色,盛者必衰の理をあらわす。 1 アミタヴ・ゴーシュ氏のインタビュー記事 「グローバルサウスとは何か」というテーマをとりあげることは,2022年12月28日スサノオ通信第9号でお約束した。そして,今号ではいよいよこのテーマについて述べるつもりであったが,ごく最近面白... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年7月26日 第14号 文明史的転換(その3)―「『日本の自殺』を読み直す」を読んで―(続き) 2023年7月26日 ―祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり― 5 私の立場 ―錦織淳はなぜ“竹下政治”と闘ったのか― 「日本の自殺」で着目すべきは,前述のような“主体性論”もさることながら,1975年当時絶頂期にあった日本経済に“没落の兆候”を見てとっていたという点である。もちろん,その後日本は1980年代末期にバブル経済という更なる絶頂... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年7月26日 第13号 文明史的転換(その3)―「『日本の自殺』を読み直す」を読んで― 2023年7月26日 ―祇園精舎の鐘の声,諸行無常の響きあり― 1 前号での予告 前号では,次号(今号のこと)では最近の月刊「文藝春秋」に載せられたある論考を基に持論を述べたいと締めくくった。 今年の正月のまだ松の内のある日,知り合いの「週刊文春」のT記者が新年の挨拶にと私の事務所をひょっこり訪ねてきてくれた(ちなみに私の今の事務所は文藝春... 錦織 淳
スサノオ通信 2023年3月2日 第12号 制度への物神崇拝を捨てよ(その4)―「小選挙区制度」から「民主主義と専制主義の“対立”,そしてグローバルサウスとは何か」まで―(続き) 2023年3月2日 1 新自由主義とは何か 前号の配信のあと,ある読者の方から「新自由主義の理解が違うのではないか」とのご返信をいただいた。新自由主義経済学の代表的存在であるハイエクの「隷属への道」などを引用しながらの貴重なご指摘であった。 私は,これを拝見し,2つの点でおことわりが必要であると感じた。 一つは,これまで私は「新自由主義」... 錦織 淳