1 島根1区補選における自民の完敗 さる4月28日投開票の衆議院議員補欠選挙で自民党が3選挙区全てで敗れたが,わけても自民党の公認候補(奇しくも私と同性)と立憲民主党の公認候補の直接・全面対決となった島根1区で自民党候補が敗れたことは,当の自民党に対してはもちろん,日本の政界全体に大きな衝撃を与えた。 このことにつ...
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1 結果を大胆に予測することの意味 最近の国の内外の議論をみると,大きな時間軸,空間的座標軸を据えて,より本質的に物事を洞察しようとする試みが余りに脆弱なように思われる。 その結果,最近の議論には二つの特徴がみられる。 一つは,テクニカルな議論,マニュアル化された議論が多いことである。これを専門化された議論と呼ぶには余...
1 ある商社で最近起きた問題 (1)「人権デュー・ディリジェンス」あるいは「人権とビジネス」について このビジネスコーナーの前号(2023年11月9日第6回)で「人権デュー・ディリジェンス」ということを紹介した。ちなみに,デュー・ディリジェンス Due Diligence というのは直訳すれば「当然払うべき(適切...
1 問題の発生根拠となった三つの要因 イスラエルのガザ侵攻を契機として,イスラエル国家建設とパレスチナ問題発生の根源的ともいうべき歴史的関連が改めて意識されるようになった。 そこには,以下述べるような三つの要因があった。このような形で整理したものは余り見かけないが,それぞれは,いずれも,私見というより,ほぼ確定した歴史...
1 “危機の時代”の経営者 先日,難民問題のTV報道番組を見ていたら,ファーストリテイリングの柳井氏が, 「企業経営者はもっと世界の難民問題に関与しなければ駄目だ」 という趣旨の発言をしておられた(必ずしも正確な表現ではないかもしれないが)。 最近,人権デューデリジェンスという言葉が多用されるようになった。私に...
1 “前夜”の意味 私たちは,何か大きな行動を起こそうとするときは,その結果を予測する。つまり,「次に何が起きるか」ということである。 その行動が世界の安全保障にストレーストにかかわるものであれば,より一層そうである。ましてや,それが大規模軍事行動=戦争であれば尚更のことである。 その際最も重要なことは,「こうす...
前号では,“同業者批判”を含んでいたので,少し抑え気味に書いた。今号ではもう少し踏み込む。 第1 エンタテイメント業界について 少なくともこの項で書くことは,私が自ら設定したスサノオ通信の本来の課題から少しはずれる。なぜなら,私は日本有数のエンタテイメント業界団体の長年にわたっての法律顧問であり,“ジャニーズ問題”...
イスラエルのネタニヤフ首相は,ハマスの今回の襲撃をもって「イスラエルの9.11」と表したという。 私は,メルマガ「淳Think」の2003年3月18日号外で 「イラク開戦前夜にあたって―ブッシュ大統領よ,なぜ父ブッシュも踏みとどまった危険な泥沼の道へと身をゆだねるのか?」 という「緊急アピール」を発表した(淳Thi...
1 私とエンタテイメント業界 私は,小さい頃から自他ともに許す“音楽・芸能音痴”である。 小さな地方都市にある私の通った市立小学校は,NHKの合唱コンクールで全国トップを争う合唱の盛んな学校であった。稀にみる優秀な音楽教師がいたからである。その教師は全校生徒を対象に選抜試験を行い男女混声のコーラスグループを編成した...
祇園精舎の鐘の音,諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色,盛者必衰の理をあらわす。 1 アミタヴ・ゴーシュ氏のインタビュー記事 「グローバルサウスとは何か」というテーマをとりあげることは,2022年12月28日スサノオ通信第9号でお約束した。そして,今号ではいよいよこのテーマについて述べるつもりであったが,ごく最近面白...
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