SDGsだとか脱炭素とかいう前にやるべきことがあるのではないか 1 お詫び 弁護士業務が多忙を極めたため,この通信がしばらく途絶えてしまった。その間,ウクライナ戦争が勃発した。読者より「錦織淳の文明論はこのことにつきどのように答えるのか?」という問いかけをいただいた。もちろん,私はこの問いかけに答えなければならない。し...
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1 今一度レヴィ=ストロース先生に捧げる一首を――レヴィ=ストロースの文明論―― 自分で詠んだ歌を再び解説する無粋をお許しいただきたい。前号でお送りした一首 ウィルスを 解(と)き放(はな)ちたる 人の世(よ)を花咲き乱れ 常世(とこよ)の如(ごと)く は,フランスの文化人類学者レヴィ=ストロース先生の弟子を...
1 タリバンの復権とアフガニスタン現政権の崩壊 今朝の報道によれば,アフガニスタンの首都カーブルにある大統領府をタリバンが占拠し,ガニー大統領は国外(隣国タジキスタンか?)に逃れたということである。タリバンの主要都市制圧が報じられてから1週間も経っていない。誠にあっという間の出来事であった。 かくして,アメリカに支...
<ここで一首> ウィルスを 解(と)き放(はな)ちたる 人の世(よ)を花咲き乱れ 常世(とこよ)の如(ごと)く これは最初の緊急事態宣言が出された昨年の4月5日,ある人と花見の宴を催す約束が流れた際,閑散とした隣の公園で詠んだ歌を,その人に贈ったものです。レヴィ=ストロース先生(フランスの文化人類学者)の“...
3 私と検察,検察と政治(その2) ―水俣病自主交渉川本裁判― (1)秦野章元法務大臣との出逢いを創ったもの 人生の禍福(かふく)は糾(あざな)える縄(なわ)の如し―という。 人生の出逢いが織りなすのは,縦糸と横糸がつむぎ出す絶妙な綾(あや)というべきか。 前号で紹介した秦野章元法務大臣と私との出逢いのきっかけを作...
私と検察,私とマスコミ 1 ここでちょっと一服!ちょっと脱線! 自分の書いた記事をひとたび世に出せば,それは1人歩きする。自分のもののようであり,自分のものでないようでもある。自分の書いた記事に早くも“解説”をつけるのはいささか気恥ずかしい気がするが,スサノオ通信第1号の“心”は,「想像力」ということである。そう! あ...
論争を避ける国家と それを容認する国民 ―国家・国民衰退への一里塚― 菅総理のジレンマ 菅総理が自らの答弁スタイルで悩んでいる。そのことでいろいろ批判を受けているからだ。いわく―原稿の棒読みである! 目線が下を向いている! いわく―迫力がない! そのため,最近プロンプター(文字が正面の目線に浮かび上がる機...
雷鳴は 砲撃に似たり 夜(世)(よ)切り裂く 母娘(ははこ)怯(おび)える ベイルートの夜 ―ある日平和な日本で詠めり― 自分の詠む歌に解説をつけるのはいささか無粋かもしれませんが,これは妻が亡くなった年のある春の日の朝に,思わず口にしたものです。 前夜激しい雷鳴が轟きました。私は,妻が亡くなってから寝る...
※本日の話の副題一「知識人の役割」について一 序 私と中東・アラブとのかかわり 中東・アラブは,今日地球を圧倒的に支配する「西洋(「西欧」ではない!)文明」の発祥の地である。その文明の源流を訪(尋)ねることなくして、この文明の未来を的確に予測することはできない。 ↓ 私が中東・アラブ世界を訪(尋)ねて体得・感知したこと...
<緊急アピール>(その2) ブッシュ大統領に問う、アフガンのための「戦争と復興」は果たして"成功"だったのか? -イスラム世界を訪ねて― 3月17日から1週間のパキスタンヘの訪間は、私たちのこれまでのどの中東への旅よりもはるかに短いものだったが、とても意義深いものだった。イラク開戦の日をはさむ前後7日間という重大な局面...
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